卒業式。

ワタワタと、今日が過ぎていきました。
　今日は、月の庭10周年祭当日。三時に月の庭に移動しようと考えていたけど、朝から沢山のお客さん。
月の庭関係の人ばかりかと思いきや、大半は常連のお客様でした。
結局、三時までにパンはほぼ完売。月の庭での出店は諦め、ちょっとだけ祭りの様子を見に行きました。
　一日雨降りだった今日は、お庭にブルーシートの仮設屋根。寒空の中、火を囲んでライブが行われていました。
　でもなんだか、たくさんの人の中で、居場所を見つけられない私。
懐かしい人との再会も、おめでたい話しも、新しい出会いも。楽しい事は、そこにたくさんあるはずなのに、どうしても、寂しい気持ちが拭いされませんでした。
　私が歩き、変わっていくように、月の庭も、変化し続けているんですよね。
　大事な場所の記念の日に、自分のお店を通常通り営業すると決めた私。お店を休んで、月の庭のお手伝いをすることもできたのにね。
で、私の決意に応えてくれるように訪れてくれた、ほんとうにたくさんのお客さん。
　もうそこには、私の決めた方向がしっかりあるんですよね。きっと、新しい場所も。
いつまでも、執着していてはいけないのかもしれないな。と、思いました。
　学生の頃、卒業式に泣く同級生の気持ちが、全然解りませんでした。一生の別れじゃないし、家だって近所で、会おうと思えばいつだって会えるのに。なんでそんなに寂しくて悲しいのか。
　でも今は、正にそんな気持ちかも知れない。
いつだって会える場所にいたから、ちょっと卒業まで時間がかかってしまったけど、いつだって会える場所にいるから、寂しさも大きく感じます。
　でも、これもきっと良い事なんだよね。
ずっと、寂しさから逃げて来たけど、今日はしっかり味わって、飲み込んで。今しか感じられないこの気持ちを、明日の糧にできますように。