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アキちゃん。

昨日、mixiで専門学校時代の友人二人と繋がった。
一人は、しばらく前に検索して見つけてて、でも彼と確信が持てなくていたら、プロフィールを私にだけ解るようにして(多分)足跡を残してくれていた。少し不安げなその小さな心遣いが、なんだかとても嬉しくて、当時の熱くて優しかった彼を思い出した。
彼が私への目印に入っていてくれたらしいコミュは、同じ時間を共有した、もう一人の大事な友人のコミュだった。
もう一人の彼は、彼自身になるために、ずっと一人でいろんな思いを抱えながら、でもだからこそとてもキラキラした人で。何も持ってないと思ってた当時の私には、そんな彼がとてもとても眩しかった。
彼が背負った人生の中、何かを探して数年前にアメリカに渡り、遠く海を越えて時々届く一斉メールだけが、私と彼を繋いでいた。
私はがんばってる彼が眩しすぎて、何も返事が出せずにいたけれど、まだ繋がっているよ。っていう彼の気持ちが嬉しくて、メールをもらう度、いつも幸せな気持ちになった。
もう、14年も前になるのかな。
高校時代まで居場所の見つけられなかった私は、ただそこを選んで集まった、どこか似たものを持ったたくさんの友人達に囲まれて、生まれて初めての居心地の良い時間を、たくさん過ごした。
でもまだまだ私は、何も見えてなくて、もがくしか出来なくて。自分の価値なんて、これっぽっちも感じていなかった。
こうやって今あの頃を思い出すと、みんなちゃんと不器用な私を見てくれてて、いつも気付けない、何も出来ない私を、優しく、でもしっかり守ってくれてた。
だから私は安心して、空っぽながらも、自分自身でいられたんだと思う。それは初めて経験した、自分自身の時間だった。
卒業後社会に出て、そんな時間とのギャップに激しく違和感を覚えながら、私の本当の人生は始まった。それは今に至る道でもあるから、もちろん必要な時間であったのだけど。正直、痛くて辛くて居心地の悪い、長い時間を過ごした。でも、それでも逃げずに来れたのは、ほんの二年間の、私が私でいられた記憶が、私を強くしていたからなのかもしれない。それは自分を信じる力を、光を、いつも少しだけ残してくれていた。
二人を見つけて、もう嬉しくて嬉しくて。でもメールを送るとき、私は少し戸惑った。
二人は、私が「ふじっこ」になる前の友人。「ふじっこ」の私を知らない。「ふじっこ」の私は、卒業の約五年後、月の庭で生み出されたから。
私はメールに「アキ」です。と書いた。
ほんとはなんだか自分じゃ無いみたいで、少し恥ずかしかったのだけど。
返事はすぐに来た。「アキちゃん」「アキのじ」
あぁ。そんな風に呼ばれてた。親しみと愛情いっぱいに呼んでくれていた私の本当の名前。
ふっと力が抜けた。
私は、私を取り戻した気がした。
ありがとう。
今私は、がんばってる二人に、まっすぐ向きあえる。
今まで、向き合えなくてごめんね。
時間は繋がってる。
私は私の時間を繋ぐ。
あなたはあなたの時間を繋いでいて。
それは無自覚でも、でもちゃんと触れる瞬間があって。
そんな数えきれない瞬間が繋がって、今の私を作ってるんだよ。
私にとってきっと転機になるであろうこの時期に、再び触れられたことに感謝します。
やっぱり世界は、まだまだ捨てたもんじゃ無い。
また一つ、宝物が増えたよ。

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