仕事始め。
新年最初の営業週が終わりました。
明日の配達はまだあるけどね。
今週は、なんだかいつもと違う感じの賑やかで濃い三日間でした。
お客さんはもちろん、何故かたくさん友達も来てくれて、誕生日よりもクリスマスよりも沢山のいただき物(笑)まで。
今日はパン屋休業中の友達夫婦が突然来てくれた。
早めに売り切れて閉店した店内で、久しぶりにゆっくり話をした。
彼女は、もうすごく命がけでパンを焼く人で、いつもいつもパワーをくれる。
初めてそのパンを食べたとき、これは魂のパンだ。って思った。
今まで食べたパンの中で、一番「すごい」パン。そんなパンを焼く彼女は、そのパンそのもの。
憧れとか、尊敬とか、身近で一番感じさせてくれる人かもしれない。
久しぶりに会う彼女は大きな転機の中にいて、前会った時よりも数段、バージョンアップしていた。
おおお。
天然酵母でパンを焼く事。それを生業に出来るということ。
人と、火と、酵母と、自然の恵みと。
それらと繋がる為に無防備に自分を解放し、やっとのことで受け止めて、自分というフィルターを通して発するメッセージ。
それがどういうことなのか。
多分この数年間で、特にこの一、二年で私の中でもだんだん理解してきていたこと。
彼女はそれを、怯えず、真っ直ぐな目で私に語ってくれた。
聴く人によっては強すぎると思われそうな言葉たちは、どれも彼女のなかの真実を語っていて、パンを作る事も、語る事も生きる事も、全てが一つで、だからこそ一人では不可能なはずなくらいの力を発する事を教えてくれる。
私にそんな大事なことを話してくれて、大事に大事にしていた石窯を、私に譲りたいと言ってくれたこと。
まだまだ彼女のいるところまで追いつけない私には、こんな事態にすごくどきどきしてしまうけど、それよりも嬉しくてわくわくする自分を信じたいと思う。
今朝仕事中、彼女が来るなんて知らずにふと思ったこと。
私はパンにひっぱってもらいながら生きて来たんだな。
どんなに自分自身に自信が無くても、私の焼くパンはいろんな人に愛されていた。自分でも不思議なくらいに。
最近やっと追いついてきた感じがする。
でもやっぱりパンは、いつも一歩だけ私の先を見て、気付けない私を導いてくれている。
この仕事を生業にできることに、感謝せずにはいられなくなる。
とてもとても、幸せな事だと思う。
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