キラキラ
今朝、夢を見て目が覚めた。
夢に登場したのはデザイン学校時代の友人、当時ちょっとだけ好きな人だった。
賑やかで個性的な仲間たちの中では珍しく、バンドマンなのにもの静かでゆったりしてて、なんとなく心の熱い人だと感じていた。他の友人たちとの様に一晩中話込んだりする訳ではなかったけど、寒い日にポケットの中で手を繋いでくれたりして、暖かくて優しい人だった。
告白したいとかいう訳でも無く、そんな穏やかな関係が大好きだった。
夢の中で、私は彼との再会をとても喜んでいて、あの頃の穏やかで幸せな気持ちを思い出していた。
起き出して、久しぶりに思い出した彼の名前を、インターネットで検索してみた。
珍しい名字なのに、凄い数の検索結果が出た。
同姓同名ではなく、全部彼の記事だった。
学生時代、絵を学びながらも音楽、それも和太鼓という、当時の私は全く知らない世界に入って、卒業後、某有名歌手の後ろで演奏しているという事は聞いていた。
すごいな。プロになったんだ。その時はそう思っていただけだった。
先輩に誘われて始めたはずのグループで、今はリーダー、本拠地を愛知から大分に移し、自分たちだけの活動拠点を建設し、世界中を演奏して廻っているらしい。
youtubeで彼らの演奏も観てみた。
和太鼓をエンターテイメントとして、大きなステージやどこかの広場で生き生きと演奏する大勢の人たち。
それを率いているのが彼だった。
すごい。かっこいい。
鳥肌が立った。胸がつまった。
今まで観た事のない世界が繰り広げられていた。
そんな世界を彼らはゼロから創り上げて行ったんだ。
そしてそのスタートの時に、私はすぐそばにいた。
どんなことが行われてるかなんて、たいして興味も無く、ただそこに居ただけだけど。
見えてない事がほとんどの時代。
でも若さと言う狭い世界の中で、感じる事、目に見える事は、いつの時代よりキラキラしていたように思う。
そんな中一つのキラキラを、彼は掴み取ったんだ。
そして掴み取ったキラキラを、ずっと磨き続けて、見知らぬ誰かの心を動かすこと。
そんな凄いことをやり続けてる昔の友人。
15年と言う時間は、ここまでのものを創り上げることのできる年月なんだな。
自分はそんなに変わってないつもりでいたけど、ここまで鮮やかに年月を描き出されると、つい自分を振り返りたくなる。
うん。恥ずかしい生き方はしていない。
あの頃は解らずにいたけど、今は私の中にも、ちゃんとキラキラはある。
この懐かしい気持ちは、多分ノスタルジーではなくて、恥ずかしい事をいっぱいしながらも、頑張って来た記録。
いつか、彼に会いに行きたいな。
もし会えたとしても、きっとすごく恥ずかしくて、なにしゃべっていいか解んないけど。
でも、こんな気持ちを思い出させてくれた事に、ただ ありがとう は、言えると思う。
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