My bread is a piece of peace
ずっと病室にいて、毎日毎日感動する事があります。
それは、元気な時だったら当たり前に過ぎて行っていた、ほんの些細なことなんだけど。
例えば、秋の風の気持ちよさだったり、綺麗な夕焼けに感動できたり、ご飯を美味しく食べれたり、皆で笑ったりする事。
いろんなことが当たり前になって、慣れて行って、感動や感謝を忘れていた事に気付きます。
いろんな本に書かれてきた、こんな些細な幸せを、改めて実感できる今の時間がとてもとても大切に思えて、忘れない様に、こうして書き留めておこうと思いました。
昨日の事。
マサルさんは、痛みを和らげる薬のお陰で、体力も少しずつ付いて来たようで、ご飯も大分食べられる様になりました。
反面、夢か現実か、解らなくなることもあるようで、時々は、そんな自分に不安になったり、イライラしたりしてしまうようです。
そんな時は食べ物へのこだわりも特に強いようで、冗談まじりに些細な事に文句をつけてみたり、かと思えばおどけてみたり。
昨日の昼食時、そんな風であまり食が進まないので、私の焼いたパンに、黒糖クリームを塗って差し出しました。
そうしたら、やっと黙って食べ出したマサルさん。ぼそっと…
…これ食べてたら、戦争とか起るんかな?…
あははは。なんだそりゃ。
そんなに美味しい?平和のパン?
決闘してても、あ、このパン食べとかんと…てなるんちゃう?
…と、パンを食べながらの小芝居はしばらく続きました。
二人で大笑いしながら、ほんとは私、ちょっと泣きそうに嬉しかった。
久しぶりに思い出した。
みんなでpeace parkという反戦イベントをした時の、私のメッセージ。
My bread is a piece of peace
また、こんなパンを焼いて行こう。
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