実感。

マサルさんが亡くなって、もう六日も経つなんて、まだ実感がありません。

葬儀が終わった次の日、戴いたマサルさんのお花はどんどんつぼみを開かせていて、そこにだけ、時間を感じます。

この三日間は、景子ちゃんがずっと泊まっていてくれて、１人で過ごさずに済んでいます。
部屋をあったかくして、ずーーーーっと編み物しています。

マサルさんがいなくなってからの事なんて、ほんとに全く考えてなかったから、ぽかんと空いた時間と空気を持て余してしまうなんてこと、気付きもしなかった。

でも病室で覚えた編み物と、気持ちと時間の合う友達と、こんな風に今の時間を過ごせているのも、まるでマサルさんの計算通りのようで。いつでもマサルさんの気配を、すぐそばに感じています。

葬儀の次の日、沢山の友達からメールや電話をもらって、マサルさんの話を聞きたいんだろうと思っていたけど、ほんとは私を心配してくれてたんだと気付くのに、少し時間がかかりました（汗）
そのくらい実感が無くて、この先、そんなに心配される程の状態になるのか、それが心配です（笑）

…なんて、ほんとはもっと実感したい。
実感して、いっぱい泣きたいです。
いっぱい泣いて、マサルさんみたいにカラカラになって、ぐったり疲れて眠りたい。

みんな、心配してくれてありがとう。
もっと実感できる様になって、寂しくて悲しくてどうしようも無くなったら、今度は必ず手を伸ばすから、前みたいに閉じこもったりしないから、その時はそっと一緒にいて下さい。