月の庭
昨日は月の庭の最後の営業日でした。
月の庭とご縁が出来たのが、24歳の時。まさかこんなにどっぷりと関わることになるなんてね。
最後の月の庭では、毎年恒例になっていた風の市。最後のライブは中村サトコちゃん。
ここで、何度ライブを見たんだろうね。
高校の頃からいろんなライブに行き詰めてたけど、ここで見るライブは、それまで見たことのないものばかりだった。
こんな自由に音楽を、表現をする人たちが、たくさんたくさんいるなんて、それまでの私は知らなかった。
今思えば随分と窮屈に、せまい世界で生きていた私は、なかなか自分の殻を破れずにいたけど、そんな私でも月の庭は、丸っと全部受け入れてくれた。
ほんとに数えきれないほどの繋がりが出来た。頑でそれを上手く紡げない私だったけど、月の庭が閉店する少し前に亀山を卒業して、懐かしくて新しい土地で、新しい暮らしを始めて、やっと今、亀山にいた時間、月の庭で過ごした日々を、ぐんと消化したのが解る。
間違いなく言えることは、今の私のほぼ半分は、月の庭で出来ている。
どんなことも、最終的に切り開いて行くのは自分の力だけど、その為の力と勇気と愛を、月の庭は沢山注いでくれた。いろんな価値観があっていい。でも、確かなことも、ちゃんとある。そんな時間が私をどんどん解放してくれていったように思う。
ここで出来た繋がりは、今ではしっかり私の中の根っ子になって、新しい土地で新緑を芽吹かせているみたいだよ。
最後の月の庭は、まさに集大成で、小さいお庭が大きな空に繋がっていた。
そこにはもちろん昌さんもいて、大きく解き放たれる月の庭を、かほりさんを、ミッキーや集まった皆を、笑いながら踊りながら、ずっと見守っていた。
まっすぐ前を見て、ずっと笑っているかほりさんを見ていたら、少し泣きたくなった。
卒業式に泣いたことは無いけど、多分そんな感じだった。
嬉しい気持ちと、やっぱりちょっと寂しい気持ちと、未来への希望と、多分ぼんやりした不安と、いろんな思いがそこにはあって、最後の月の庭に立ち会えたことが、とても幸せだった。
月の庭で生まれた「ふじっこぱん」は、第一回「風の市」(これは四日市の「てん」で開催された)で初めて販売した。月の庭の最後の「風の市」で販売し終わって、ゆっくり小さいお庭を一周した。
一周するのに一時間近くかかった。沢山の人と言葉を交わし、いっぱいいっぱいハグをした。皆私にとって、愛おしくて大好きな人たちだと思った。
ライブを見ながら、ライブを見ている皆を見ながら思ったんだ。
ほんとうにここはすばらしい場所。
歌と光と笑い声がたくさんあって、キラキラしていた。
こんな場所で沢山の時間を過ごすことができた私は、なんて幸せ者なんだろうって、心からそう思った。
今は大変な、苦しい時代になってしまったけれど、変わること、目を開くこと、勇気を持つことを忘れなければ、まだ私たちは繋がっていけると信じています。
久しぶりに書くこの日記を、読んでくれたあなたは、きっと私にとって大切な人です。
もし月の庭に関わったことが無くても、ちゃんと月の庭と繋がっています。
ありがとう月の庭。ありがとう大好きな人たち。
私は今やっと、自分のことが大好きだって言える。
繋がり続ける全ての事、人に感謝を。
2011年6月20日
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