映画・テレビ

映画「告白」

気が向いて、ふらりとレイトショウで観てきました。
原作読んでないけど、なんとなく面白そうだったから。

登場人物の「告白」で綴られるこの映画、久しぶりに、というより、こういう感じの映画は初めてです。

これまでの中島監督の映画のような、色彩の鮮やかさも無く、創り込みも少ないのけど、全編淡々としながらも全く飽きさせないリズム感があり、かなりヘビーな内容ながらもどっぷり入り込んでしまいました。上映中何度ため息をついたことか。

「救い」や「癒し」は無いし、イライラするし、悲しくなるし、切なくなるんだけど、観終わった後は妙な満足感があります。
余韻もなんかすごい。

なんか細かく語るより、一回観てください。
と言いたくなる映画です。
「良かった〜」
「面白かった〜」
…とは、素直に言えない内容ですけども。
大満足の作品でした。

| | コメント (0)

今週観た映画。

名古屋のイベントを終えて、ちょっと一息。
今週は二本観てきました。

>Dr.パルナサスの鏡

観終わったあと、素直に「あーー、面白かった。」と思えた。
途中出てくるジョニーデップは、いかにもな少しコミカルな演技を見せてくれていて、登場は少しだけだけど大満足。

世界観もわざとチープに作られた鏡の中の世界も良かった。
大人のファンタジーですな。

大人のファンタジー+ジョニーデップ=ティムバートンな構図だけど、そこまでくどくはない。
映画館で観て良かったな。と思えました。


>ゴールデン・スランバー

これまた大当たり。
面白い映画に当たると、ああ今日はいい一日だった。と思える。
早い展開に、謎も多いんだけど、最後にはすとんと落ちる。

少しせつないかな。という最後も、完全なハッピーエンドになるよりも、作品に味わいを持たせている気がする。

濱田岳くん、めっちゃかわいいな。
あと、伊東四朗最高。

| | コメント (0)

私の中のあなた を観て来ました。

今日は貴美子に誘われて映画へ。
ちょっと気になっていた 私の中のあなた を観て来ました。

「良かった?」
と聞かれれば、素直に「良かった〜!」と言える、私の好みぴったりの映画とは少し違う感じでしたが、温かくて良い映画でした。

登場する人たちがみんな、一生懸命で、優しい人たちで、ずるさや意地悪なシーンも無く、優しい気持ちで観れました。
人間の中にあるずるさや卑しさは、それは見方を変えればとても人間らしくて愛おしい部分でもあるのだけど、この映画はそれを描きたい訳では無くて、ただ生きる事、死ぬ事と向き合う時、それぞれの中に生まれる愛を描いている様に思います。

私が一番好きなシーンは、白血病の姉ケイトがウイッグを着けて綺麗にドレスアップして、恋人とダンスパーティーに行くシーン。
綺麗に着飾ったケイトを囲んで、家族はみんなとても嬉しそう。少し恥じらうケイトと対象的に、大げさにはしゃぐ家族の姿が、とても幸せな光景だからこそ、すごく切なかった。

家族それぞれがいろんな想いを抱えながら生きていて、外から見れば一見不幸に映るかもしれない、がん患者を抱えた家族の姿は、不幸とか幸せとか言う以前に、愛に溢れていて、もうそれでいいんだ。と思わせてくれます。

家族って、いいなぁ(そこかよ!!)

| | コメント (0)

南極料理人。

観て来ました。

んふふ。
かなり好きです。これ。

映画が気に入ると、パンフレットを買って帰るのですが、こちらを読んでいても笑えます。
映画を作る。という時間そのものが、とても楽しそうで、そこから参加したくなります。

堺雅人始め、出てくる人それぞれがいいキャラしててかわいらしいんだけど、「主任」が、ずっと栗コーダーの川口さんにしか見えなかった(笑)

映画終了後、もちろんお腹が減りました。お昼ちゃんと食べてたのに…

そしてレシピ本、原作本を注文しました。
料理は「かもめ食堂」「めがね」と同じコーディネーターさんなのですね。
レシピ本買った所であの海老フライは作れないだろうけど…(予算が、ね)

| | コメント (0)

今更ですが……おくりびと

おくりびとを観て来ました。
ちよっぺと岡田屋のお母さん(笑)と三人で。

今日の朝一の回を観たかおりさんに感想は少しだけ聞いていたので、そんなに期待する事無く観れました。
その方が、素直にいろいろ感じられるので、良かった…かも。(どうだろう?)

美しい映画ではありました。
モッくん(と、今は呼ばないのか?)がいつもはにかんでいる様に見えてしまうのと、広末涼子との顔の大きさの違いが目についてしょうが無かったのは置いといて(笑)

この映画のメッセージは正に、マサルさんが最期に教えてくれたことでもありました。
だからなのか、私にとってはあの時間が鮮烈過ぎて、やはり対スクリーンと言うあまりに客観的にならざるを得ない空間では、感動。というよりは、納得。という感覚でした。
じんわり来るシーンはあれど、泣く事も無く、静かな気持ちで映画館を出ました。

たくさんの人が泣いているのが聞こえきて、静かに私は、改めてあの時とても貴重な時間を過ごしたんだ。と感じました。

最期に人をおくり出す仕事が、差別される仕事だということを、この映画で初めて知りました。
ううん、初めて知った。というよりは、今までほとんど考えた事が無かったように思います。
偏見を持ってしまう人がいることも、言われればなんとなくは理解できます。
でもそのシーンに、とても違和感を感じていました。
同時に、そんな風に差別する思いを持つ事も無く、死に携わる仕事がとても尊い仕事だと、思い込んでいた事に気が付きました。

それはきっと、とても大切な事です。
考えるでも無く、誰かに世間に染められるでも無く、自然に「死」に向き合える事を、学べる機会を与えてもらえていたということが、とても幸せです。

また、ありがとう。と、思いました。

| | コメント (0)

スカイ・クロラ

久しぶりに映画館に行った。
観たかったスカイ・クロラ。ぎりぎり間に合った。かとさんやおおちゃんのレビューを読んでいて、あぁやっぱり行きたい。と重い腰が上がった。

近頃一人だとなかなか外に出る気になれなくて、でも今日は昨夜初めて飲んだ薬が効いてたのか、友達が遊びに来てくれたからか、一人で外に出れました。わーい!目出たい。

で、スカイ・クロラ。
じんわり苦しい映画でした。
原作読んでないので、一応公式サイトでざっくり下調べ。は、した方が良かったのかどうなのか。
空中戦の映像は圧巻です。人物は微妙な感じもしたけど。
でもこの映画に込められたメッセージというのは、なんとも。今の自分とかぶる部分もいっぱいあって、映画を観ている間中、体中に薄い膜がかかったみたいな、変な感じでした。
こんな形で伝えようとするなんて、さすがと言うほかありません。
これって、未来の設定の映画なのかな?でも変にリアルに感じてしまうのは、時代の感性なのでしょうか。
こんなことって、今普通にあるよな。って思ってしまった。

出口、見つかると良いな(自分へ)


この秋は(あれ、まだ夏か?)見たい映画がいっぱいあるので、多分毎週水曜通っても追いつかない。

| | コメント (1)

マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ箱

<お知らせ>3月から営業日が 金、土、日曜日になります!!!
詳しくは……ここをクリック!!


今日は確定申告を済ませて来た。
毎年憂鬱なこの時期、今年はいつもよりスムーズに、何故だか気楽に済ませた。
それどころじゃなく忙しく過ごしてるからかな。
とりあえず一安心。ちょっと肩の荷が下りた。

夜は貴美子を誘って久しぶりの映画館。
ホントは昨日「母べぇ」を観に行こうと思ってたんだけど、朝一で食べたおはぎ(!)が効いたのか、胃が重くて外に出れず(><)餅米パワー侮れず。
レイトショーで「母べぇ」がやってなかったので、なんとなく観たかった「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ箱」を。

まぁ、私の事ちょっと知ってる人ならば、「あぁ。好きそうね。」という、昔から大好きな類いのファンタジックなでポップな映画です。
チャーミングで陽気なマゴリアムおじさん(ダスティン・ホフマン)と、大人びていて、でもとってもピュアなエリック・アップルバウム(名前もかわいい!!)とたくさんの魔法のおもちゃ。
台詞も動きもとてもかわいくて、ずーーっとくすくすしっぱなしでした。(でも館内は4人…)

目に見えない事を信じる事。
最近ずっと感じながら言葉にせずにいたことです。
それができることで楽しくて笑っていられるなら、こんな幸せな事はない。
それが「魔法」なんだったら、子供はみんな「魔法使い」だーー。
子供の頃空を「歩いて」いた「記憶」を、思い出しました。

| | コメント (0)

クワイエットルームにようこそ

昨夜レイトショーで。

いやぁ。。面白かったです。
あえて、「面白かった」と言いたい映画。
精神病院が舞台という、重めの内容のはずなのに、松尾スズキさんの持ち味でもあるじわーっと来る笑いのスパイスが絶妙。

重いテーマの映画は、観ながらついいろいろ考えすぎてしまうことが多いんですが、この映画はもっと感覚的に入ってくる感じでした。

で、何が良かったって、クドカンの芝居が最高です!!!!!
今まではどちらかと言うと脚本が好きだったんですが、この役柄にこの役者。スバラシイ!!!
原作でクドカンをイメージして書かれた役「鉄」を、ご当人が演じているので、それはそれはビンゴな配役です。
クドカン観たさにまた映画館に足を運んでしまいそうです。ああ、愛しい人。

蒼井優演じる「ミキ」の陰のある美しさにハッとし、大竹しのぶ演じる「西野」の切れ具合に本気ではらわた煮えくり返りそうになる私(笑)
他にも個性溢れる濃すぎるキャスティングと、重いはずのストーリー。
でも映画を観た後にはなぜか、清々しい気持ちになれるのです。
これを観た多くの人は、普段抱えているもやもやしたものを少しスッキリ出来るのではないかな。そんな風に思います。

DVD、出たら買います。多分。

| | コメント (0)

PAN'S LABYRINTH

名古屋へのお買い物のついでに、伏見ミリオン座で観て来ました。
何かの雑誌で見た、暗くてファンタジックな画が気になっていたのです。

重めのファンタジーものという事は知ってたんですが、思ったよりハードでした。
大きい音とか、痛そうなシーンとか、飛び散る血とか、めちゃくちゃ苦手なのです。
だから直視できなかったシーンも多々。。。
そんなシーンの後は、体がしばらく硬直してしまって、その後しばらくはドキドキして映画に集中できなくなります。
皆なんで平気なんだろう?????

内容は、大人の童話。
何年か前に、大人の為の残酷童話とかいう本が流行ったけど、それの(かなり緻密に描写された)映画版というところでしょうか。
でも映像がリアルな分、かなり強烈なところもあります。
子供の頃、マンガばかり読んでいて、童話をほとんど読んだ事の無い私ですが、そもそも童話とは残酷なものだった。と、本が流行った頃に知りました。
辛く悲しい時代背景と、それと隣り合わせの魔法の国。
一見悲しいエンディングも、ただそれだけではなくて。
幸せとは誰かが決める事ではない事、どちらかが必ず正しくて、一方が絶対悪い、なんてことが無い事。
感じ方によって、沢山のメッセージが受け取れる映画でした。

童話の残酷さが無くなってしまったのは、おそらく子供への影響を心配してのことなんだろうけど、今の童話は、正と悪がいて、全てハッピーエンドで、なんだか薄っぺらい。
人間のずるさや醜さを知り、目に見えるものが全てでない事や、想像することの大事さを知る。
目に見えるものと同じくらい、目に見えないものが大切だった子供時代の感覚は、きっと間違ってないから、大人の都合で出来上がった綺麗ごとだけの世界は、そろそろ終わらせてもらえないだろうか。
昔の童話も、この映画も、子供頃、想像の芽を摘み取られてしまった現代の大人たちに必要なものだと思う。
panslabyrinth

| | コメント (0)

金曜深夜便。

今夜news23金曜深夜便で、岡村ちゃん再復活後、事件についての初めてのテレビインタビューが放送された。
高校時代大ファンで、岡村の嫁になる妄想をしていた私(イタい……)
再復活を知り、九月に東京のイベントで生靖幸を観たのだけれど、声も出てなくて、選曲も微妙で、すごく切なかった。
でも今日の放送は、ほんと良かった。
繊細で弱い人なのは知っていたけど、それをああやって皆に伝えようとすることは、きっととても強くなろうとしないとできないから。それだけどん底までいったのだろうけど。
前回復活時にはできなかった、新しい一歩を踏み出したんだなぁ。。と、ちょっと感動。
打ち上げとか、普段着の姿も見せてて、かっこ良いばっかりじゃない、人間らしくて弱くて強くて、愛おしい人でした。
11月のライブ、九月の件もあったし、正直期待していなかったけど、なんだか楽しみになってきたぞ。
人間なんて弱いもんだ。でもその弱さを自分自身で受け入れるのが、ほんとの強さだと思う。
鉄の人間なんていないし、そんなんなる必要もない。
どんなにかっこつけて強がってても、自分が弱い事を受け入れてる人が、好き。
そんな不器用さが、愛しくて仕方ない。

| | コメント (0)